60日間美肌プログラムの第4回目は、洗顔とクレンジングについてです。
「お肌を清潔に保つこと」は、美肌の源であるターンオーバーとバリア機能を健やかに保つためにとても大切です。
エイジングケアの最初のステップである洗顔とクレンジングを正しく行いましょう。
1)洗顔料とクレンジング料の違い
洗顔料は、おもにほこりや顔の汚れ、皮脂などを落とすものです。洗浄成分は、主に石けんやその他の界面活性剤です。
一方、クレンジング料はメイクをはじめとする油溶性の汚れを落とします。洗浄成分は、主に界面活性剤やオイルです。
そのため、一般的には洗顔料よりクレンジングの方が刺激が強くなります。
また、クレンジング料の中には、ダブル洗顔不要のタイプがありますが、これはクレンジングジェルなどの界面活性剤を洗浄成分としています。
2)エイジングケア世代の洗顔やクレンジングの基本
洗顔やクレンジングは、角質ケアとして大切なスキンケアである一方、お肌の負担になります。
特に、エイジングケア世代になると、ターンオーバーが遅くなったり、お肌が刺激に弱くなってしまいます。
ターンオーバーとバリア機能を健やかに保つためには、洗顔やクレンジングの際に、汚れやメイクを落としつつ、お肌が持っている潤い成分である皮脂膜、セラミド、天然保湿因子を流し過ぎないことが重要です。
また、正しい方法で洗顔やクレンジングを行うことも大切です。
中でも、お肌への負担が大きいクレンジング料は慎重に選びましょう。
3)エイジングケア世代のクレンジング料の選び方の基本
エイジングケアのためのクレンジング料を選ぶときにおさえておきたい要素は次の3つです
●肌質や肌状態
●年齢
●メイクの濃淡
エイジングケアのためのクレンジングの選び方は、この3つの要素を考慮した上で、表皮の角質層のうるおいを保つ、皮脂、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質(セラミドなど)を取り過ぎないものを選ぶことが大切です。
だから、優しい成分が配合されているものを使うことがベターです。
エイジングケア世代におすすめのタイプは、次のようなクレンジング料です。
◇アミノ酸系や弱酸性の界面活性剤を配合したクレンジングジェル、ミルク、クリーム
◇クレンジングオイルならオルガンオイルや米ヌカオイルなどの油脂が成分のもの
◇ダブル洗顔不要のタイプで乾燥肌や敏感肌でも使えるもの
これに加えて、水溶性保湿成分や酸化を防ぐ成分を配合したものもおすすめです。
クレンジングは多種多様なので選び方が難しいですが、この3つを基本に自分に合ったものを選びましょう。
もしアイメイクや口紅など、優しいクレンジング料で落ちないメイクをしている場合、きちんと落ちるクレンジング料やリムーバー等を選びましょう。ただし、使うのは落ちにくいメイクをしているパーツのみにとどめ、基本は優しい成分が配合されているクレンジング料を使いましょう。
4)正しいクレンジングの方法
まず、クレンジングの方法をチェックしましょう。クレンジング料のタイプで違いはありますが、基本は次の10のポイントです。
□ クレンジング料は使用説明書のとおり使っている
□ クレンジングをする前に手を洗っている
□ ポイントメイクは専用のリムーバーなどで先に落としている
□ クレンジングは手と顔が乾いた状態で使っている
□ Tゾーンから、頬、目や口の順で行っている
□ メイクをしているパーツに満遍なく馴染んでいる
□ すすぎは、ぬるま湯(30度~35度程度)を使っている
□ 所要時間は、すすぎを含めて1分程度(長くても1分30秒以内)
□ クレンジング後は、清潔なタオルで優しく水分を拭き取っている
□ クレンジング後は、10分以内に化粧水などで保湿している
また、クレンジングの際のフェイスマッサージは、肌への負担が大きくなるので、NGです。
ぜひ、自分に合ったった洗顔料やクレンジング料を選ぶことと正しく使うことで、エイジレスな美肌をキープしてくださいね。
5)動画で学ぶクレンジング
👉 ナールス エークレンズの使い方|nahls a-cleans|
👉 冬の乾燥に負けないために・・・! 冬のクレンジングの選び方・使い方
6)エイジングケアアカデミーで学ぶクレンジング
👉洗顔の正しい知識でランキング不要のオススメの洗顔料の選び方
<参考文献・参考図書>
皮膚科専門医が教える やってはいけないスキンケア 檜垣祐子(東京女子医科大学教授 同附属女性生涯健康センター副所長)
吉木伸子が教える 本当に正しいアンチエイジング大辞典 吉木伸子