これまでの2回で、スキンケアやエイジングケアで美肌をキープすることとは、「バリア機能を正常に保つこと」と、「ターンオーバーを正常に保つこと」であることをお伝えしました。
この2つのためにするべき大切なことが「保湿」、「お肌を清潔に保つこと」、「紫外線対策」の3つです。
プログラムの基本編の残り3回で、この3つをマスターしましょう。
まず今回は、「保湿」について、一緒に考えてみたいと思います。
1)保湿されたお肌とは?
十分に保湿されたお肌とは、「適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、お肌にしっかりと保持されている状態」のことです。からだの内側と外側から、この状態を目指しましょう。
スキンケアによる保湿、つまり外側からの保湿を考えるときには、次の2つが大切です。
●お肌がもともと 持っている潤いを落とさないこと
●お肌に潤い成分を補うこと
2)お肌がもともと持っている潤いを落とさないために
まず、お肌が持っている潤いを落とさないためは、洗顔やクレンジングの際に、お肌の保湿成分である皮脂、セラミド、天然保湿因子を流し過ぎないことです。
また、年齢を重ねるにつれ、優しい成分が配合されているものを使うことがベターです。
乾燥肌や敏感肌なら、アミノ酸系の洗浄成分や弱酸性の界面活性剤を配合した洗顔料やクレンジング料がおすすめです。
ナールスのアイテムに置き換えると、クレンジング&洗顔ジェル「ナールス エークレンズ」になります。アミノ酸系洗浄成分を配合した、お肌にやさしいクレンジング料です。
3)正しくお肌に潤い成分を届ける秘密
スキンケアでお肌に潤い成分を補うための「正しい保湿」は、3つの要素を考えればわかりやすいと思います。
1. お肌に水分を与える(GIVE=ギブ)
2. お肌の水分を保持する(KEEP=キープ)
3. お肌の水分の蒸発を防ぐ(COVER=カバー)
① GIVE WATER
「お肌に水分を与える」のは、水分の多い化粧水などの役割で、ナールスのアイテムに置き換えると、エイジングケア化粧水「ナールスピュア」が担います。
② KEEP WATER
「お肌の水分を保持する」のは、保湿成分です。わたしたちのお肌の表皮の角質細胞に存在する「NMF(天然保湿因子)」や、細胞間脂質である「セラミド」が、主にその役割を担っています。
化粧品成分では、プロテオグリカンやナールスゲン、ヒト型セラミドなどが、その役割を担います。
美容液に保湿成分が凝縮して配合されるのは、「お肌の水分の保持」を意識して作られるからです。
ナールスの美容液「ナールス ネオ」には、NMF成分、プロテオグリカン、ヒト型セラミド(セラミド2)などを配合しています。
③ COVER WATER
そして最後に、お肌の水分の蒸発を防ぐ役割は、皮脂腺から分泌される皮脂が、汗と混じって作られる天然の保湿クリーム「皮脂膜」が担っているのです。
ナールスピュアをはじめ、多くの化粧水には、このはたらきはありません。
ナールスの美容クリーム「ナールス ユニバ」は、3種のヒト型セラミド(2、NP、AP)でお肌の水分を保持し、さらに、スクワラン、シアバターなどの油性成分で、水分を蒸発させないことを強く意識した設計になっています。
このように、お肌に潤い成分を補う保湿には、水分を与える、保持する、蒸発させない、の3つ「GKC(ジーケーシー)」が大切です。
ナールスのエイジングケア化粧品を使って、お肌の保湿をカバーする範囲を表にしてみました!
ナールスの基本3 アイテム「ピュア」「ネオ」「ユニバ」で、エイジングケアと保湿が全てカバーできることがおわかりいただけるのではないでしょうか?
また、ナールス ユニバが、ジェルのようなテクスチャーをしているのは、保湿成分の浸透のしやすさも意識したからなんです。
スキンケアによる保湿は、「お肌の潤い成分を流しすぎない&GKC」で、是非、実践いただければと思います。
4)動画で学ぶ保湿と乾燥肌対策
5)エイジングケアアカデミーで学ぶ保湿と乾燥肌対策
美肌の源であるターンオーバーとバリア機能を健やかに保つためには、
保湿に加えて「お肌を清潔に保つこと」もとても大切です。
次回は、 お肌を清潔に保つための 洗顔とクレンジングについてお伝えします。
<参考文献・参考図書>
皮膚科専門医が教える やってはいけないスキンケア 檜垣祐子(東京女子医科大学教授 同附属女性生涯健康センター副所長)
吉木伸子が教える 本当に正しいアンチエイジング大辞典 吉木伸子