60日間美肌プログラムは、基本編30日(全5回)とアドバンス編30日間(全5回)で構成されます。
60日間美肌プログラムの第1回目は、バリア機能についてです。
スキンケアやエイジングケアで美肌をキープすることとは、突き詰めればたったの2つのことができれば良いのです。
それは、「バリア機能を正常に保つこと」と「ターンオーバーを正常に保つこと」。
エイジングケア化粧品を使う目的は、この2つを実現するためです。
1)バリア機能を理解しよう!
①バリア機能とは?
バリア機能とは、お肌のいちばん外側にある角質層が外部の刺激からお肌を守り、身体の内側に蓄えている水分が逃げないようにする役割のこと。
また、外部からの異物の侵入を防いでお肌を守ることもバリア機能のはたらきです。
バリア機能を正常に保つことが、健やかな美肌で肌理(キメ)が整った透明感のあるお肌の必須条件なのです。
バリア機能が正常ならお肌のpH値は弱酸性で、皮膚常在菌のバランスもとれています。
②バリア機能の3大要素
バリア機能が正常であるためには、次の3つがそろってはたらくことが必要です。
●汗と皮脂でできる「皮脂膜」:天然の保湿クリームで、水分の蒸散を防ぎます。
●角質内の「角質細胞間脂質」:セラミドやコレステロールなど水分を挟み込んで保湿
●角質内の「天然保湿因子(「NMF」):アミノ酸などで水分を吸着して保湿
この3つは、「保湿の3大因子」と呼ばれ、バリア機能維持の最も大切な要素なのです。
③バリア機能が低下するとどうなる?
バリア機能が低下すると乾燥肌や肌荒れ、ひどいと敏感肌になります。また、それが続くとシワ、ほうれい線ほかあらゆる肌悩みをもたらすのです。
④バリア機能を低下させる原因
バリア機能を低下させる原因には、加齢や大気の乾燥、紫外線、ストレス、睡眠不足、病気などさまざまです。
他にも、不十分な保湿ケア、化粧品の刺激、洗顔やクレンジングの強すぎる摩擦や刺激など間違ったスキンケアも原因となります。
つまり、化粧品成分とはお肌のバリア機能の研究から作られたものです。
エイジングケア世代が優しいエイジングケア化粧品を正しい方法で使うことが大切なのはこのためです。
⑤化粧品の成分はバリア機能の成分
実は、化粧品に含まれるスクワラン、アミノ酸やグリセリン、セラミドなどはもともとお肌にある成分なのです。
もちろん、ヒトの肌から作ったものではいのですが、植物や動物から人のバリア機能とよく似た成分を作って、化粧品成分としているのです。
2)動画で学ぶバリア機能
3)エイジングケアアカデミーで学ぶバリア機能
バリア機能とターンオーバーは密接にかかわっています。
だから、バリア機能とターンオーバーは同時に考えることが大切なのです。
次回はターンオーバーについてお伝えします。
<参考文献・参考図書>
皮膚科専門医が教える やってはいけないスキンケア 檜垣祐子(東京女子医科大学教授 同附属女性生涯健康センター副所長)
吉木伸子が教える 本当に正しいアンチエイジング大辞典 吉木伸子